梅との対話を楽しみながら、手間と時間をかけてじっくりと作ることが、おいしい梅酒を作るコツです。【美味しくなぁ~れ!】と気持ちをこめて作った梅酒はとにかく最高の味です。
梅をやさしくていねいに。これが梅酒作りの基本、愛情こめて作った梅酒はひと味もふた味も違いますので、ぜひともチャレンジしてもらいたいです!
初めてでも失敗しない梅酒の作り方をご紹介します。
梅酒に適した青梅
梅の実は【青梅】を使います。
梅酒に向いている南高梅(なんこううめ)と古城梅(ごじろうめ)です。

南高梅(なんこううめ)
梅干でも良く見かける代表的な品種です。
梅酒に使う場合は、全体が赤くなったり黄色くなったりしていないものを使いましょう。熟したものは梅酒に向きません。

古城梅(ごじろうめ)
青梅の中でも一級品です。
梅酒に最適とされ、【青いダイヤ】と呼ばれる希少品種です。
価格は南高梅の2割増しくらいですが、お店で見かけたら即買いですよ!

南高梅と比べると、赤いところや黄色いところがまったくありません!青いダイヤといわれる理由がわかります。
梅酒の作り方
作り方はとても単純ですが、手間はかかります。
梅仕事はていねいさが一番大切、ひとつぶひとつぶ愛情をこめて漬けましょう。
用意するもの
作りやすい量です。
- 青梅(M~Lサイズ):1kg
- 氷砂糖:500g
- ホワイトリカー:1.8リットル
- 4リットル(5号)の果実ビン:1個
- 竹串:1~2本(ヘタ取り用)
- キッチンペーパー:数枚
水洗い・アク抜き・水切り
流水でやさしく洗って水にひたしてアク抜きをします。
目安の時間は1~2時間です。ひと晩(8時間くらい)ひたすレシピもありますが、長くつけて茶色になってしまったら台無しなので1~2時間で十分です。
一度、長くつけすぎてダメにした経験あり(泣)

手前が古城梅、奥が南高梅です。

時間が来たらザルにあげて水切りします。
梅は金属が苦手なので、ステンレスよりは竹製のザルがある場合は、そちらがいいです。
ふき取り・ヘタ取り

キッチンペーパーで水気をしっかりふき取りながら、竹串でヘタを一つ一つていねいに取ります。
梅は金属をきらうので竹串を使います。

簡単に取れるものあれば、奥まって取れにくいものもありますが、あまりホジホジしすぎると梅に傷をつけることになるので、このへんは神経質にならずアバウトで。
梅に傷が入ると梅酒の仕上がりが濁ってしまうので注意です。
乾燥させる。

水は大敵です!しっかり乾かせましょう。
このままかじってみたくなるくらいキレイな色ですねぇ!(笑)
ビンを消毒する。
ビンにホワイトリカー(35度:50ml)を入れて、全体に行き渡るように傾けながら回します。
中身を捨てて、キッチンペーパーできれいにふき取ります。
熱湯消毒する方法もありますが、割れると危険なので、もったいないけどホワイトリカーを使いましょう。
青梅と氷砂糖を入れる。

青梅と氷砂糖を交互にまんべんなく入れます。


青梅や氷砂糖はバラバラと乱暴に入れないで、手を奥まで伸ばしてビンの中に【置く】ようにていねいに入れましょう。愛をこめて!梅が傷ついたら大変です。
ホワイトリカーをそそぐ。

一気に入れるとタップン!タップン!と飛び散るので静かにそそぎましょう。
あとは待つだけ!
ふたをキッチリしめて冷暗所で保存します。
床下収納や戸棚、倉庫などがなくて保管場所に困ったら、黒いビニール袋をかけたり、段ボールの中に入れたりするといいですよ。

氷砂糖が完全に溶けるまでは、2日に1度のペースでビンを揺り動かして溶け具合を確認しましょう。
飲み頃はいつ?
3か月でフレッシュな梅酒が楽しめます。
本来の飲み頃は、半年から1年です。さらにじっくりと寝かせると、市販では味わうことができない深みのある梅酒に仕上がります。
これが自家製梅酒の本当の楽しさです。

梅仕事はていねいさが一番大切です!素人でも梅をていねいに扱えば、こんなに透き通った梅酒が作れますよ!
梅酒の作り方まとめ
- 梅はていねいに扱う。
- ヘタ取りには竹串を使い金属はさける。
- ビンの消毒をきっちりする。
- ホワイトリカーは35度以上のものを使う。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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